高福祉国家として話題に上るデンマークだって、変化の時代にあるのは同じ。知的好奇心をビリビリ刺激することが毎日起こっているデンマークの社会・福祉・教育の現在を、2002年からの研究生活を通じて「うちがわ」からレポート! 日本では、安倍首相が外国人労働者の受け入れ拡大を表明し、世界的には遅まきながら来年辺りから移民労働者が本格的に入ってくるようだ。 デンマークにおける伝統的な労働移民の歴史は、1960年代に始まっている。当時の西ドイツなどのヨーロッパ諸国に続いて、深刻な労働力不足を解消するためデンマークでも60年代、70年代から積極的に外国人労働者をゲスト労働者として受け入れてきた。労働力の供給がまかなわれるようになったら「ありがとう」と手を振って国に帰すつもりだったトルコ人らは家族を呼び寄せ、デンマークで子どもを産み育て、移民第二世代、第三世代が「デンマーク以外の民族的背景をもつ」カテゴリー