仙台市が老朽化する市民会館と戦災復興記念館(ともに青葉区)を将来的に廃止する方針を固めたことが27日、分かった。市中心部に整備する音楽ホールの完成まで施設を維持し、その後は建て替えない。音楽ホールに機能を集約し、文化芸術の「創造発信拠点」とする方向性を打ち出す。 市は音楽ホールの需要想定調査を踏まえ、市内12カ所にある既存ホールの機能や役割を整理し、文書をまとめた。市民会館、戦災復興記念館は旧耐震基準の建物で、音響や舞台の設備は利用者が求める水準と乖離(かいり)があると指摘。改修には多額の費用を要するため、費用対効果の面で長寿命化はすべきでないとした。 市民会館は音や振動が漏れ、大小のホールが同時に利用できない点、「広瀬川の清流を守る条例」に基づく高さ規制があり、現在地で建て替えが困難な点などの課題も列挙した。 戦災復興記念館が担う仙台空襲、戦災復興事業の記録の保存や展示機能の維持は別途、
![仙台市民会館と戦災復興記念館、老朽化で廃止へ 新音楽ホールに機能を集約 | 河北新報オンラインニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6b43c2a856049b9af9f8bb5df154aa709df484d4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.kahoku.co.jp%2Fimg%2Fnews%2F202011%2F20201128_005004ja.jpg)