ヤマネは、小さくてとてもかわいらしく、特にぬいぐるみなどはとても人気のある商品として販売されています。 しかし、実際は夜行性なので、私たちが彼らに出会う機会はほとんどなく、幻の動物のようなあこがれの存在です。その一方で、偶然ヤマネが発見されたことでいくつかの開発計画が変更されたことがあるなど、ヤマネをとりまく環境には危険がいっぱいなのも事実です。 (財)キープ協会が、10数年清里を調査地としてヤマネを研究してきた湊秋作(理学博士)を館長に迎え、ヤマネの紹介・保護を目的とした「やまねミュージアム」を開設することになったのは、いわば必然的なことでもあるのです。 やまねミュージアムの基盤は、あくまでも研究です。専門家による調査・研究のデータをもとに、日本におけるヤマネの生態を解明し、ヤマネの具体的な保護策の提案、動物と環境教育を関連させたプログラムの開発、さらにはミュージアムの展示へと発展さ