脳死:米・カナダ滞在中に判定の3人、日本で意識回復----02-05年度、損保調べ 現地で「脳死」、日本で回復----「治療中止」納得せず。 米国やカナダ滞在中に脳血管の病気で意識不明になった日本人で、家 族らが現地の医師から「脳死」と説明されたにもかかわらず、帰国後に 意識を回復した人が3人いたことが中堅損害保険会社の調査で明らかに なった。東京都内で開かれた日本渡航医学会で、損保の担当者が報告し た。海外での脳死診断は日本ほど厳格でなく、治療を打ち切る場合があ ることを浮き彫りにする事例で、報告した担当者は「医療文化が違う国 にいることをはっきり認識すべきだ」と警告する。 報告によると、02-05年度に、旅行や仕事で米国、カナダ に滞在中の旅行保険契約者9人が脳血管障害で入院。主治医は家族や損 保の現地スタッフに「脳死」と説明した。うち3人の家族は「治療中止 は納得できない」などと訴え