三橋さん・藤井さんたちと上念さん・倉山さんたちは、どちらも財政破綻論には与せず、デフレ不況からの脱出には「金融政策」と「財政政策」がセットで効果が上がることも認めている。ところが、どちらがより有効かの議論がエスカレートして、お互いにウソだ詭弁だと言い合い合っている。 その論争の中心になっているのが「財政政策」における『マンデル=フレミング・モデル』であり、「金融政策」における『ブタ積み論(日銀がマネタリーベースを増やしてもマネーストックは増えない)』だ。そして、そこに挑発的な言葉や言い回しが挟まるから、周りもますますそれに煽られる。 私は財政政策と金融政策のどちらが有効か良く分からないが、政策の結果がどのような形で実際の経済に表れるかは消費者や企業、さらには市場の「気」次第だと思う。2012年11月に衆議院の解散が決まったとたんに為替や株価が反応したのは、まさにその「気」が変わった結果だと