心理学の問題のひとつに、リンダ問題というのがある。 (質問) リンダは31歳、独身で、意見を率直に言い、また非常に聡明です。彼女は哲学を専攻していました。学生時代、彼女は差別や社会正義の問題に深く関心を持ち、反核デモにも参加していました。彼女についてもっともありそうな選択肢をチェックしてください。 (選択肢) 1.リンダは銀行の出納係である。 2.リンダは銀行の出納係であり、フェミニスト運動の活動家である。 回答者はリンダの性格や学生時代の行動についての記述に惑わされて、より詳細な記述をしている選択肢2を選んでしまう。この質問を用いた調査結果から、示されている出来事が詳細であればあるほど人間の感覚が論理的な確率に基く判断から離れていくことが発見された。「シナリオの詳細部分が増えていけば、その確率は減少していくだけなのだが、その代表性とありそうな見込みは増大するのかもしれない」 「確率」(元