斜張橋(しゃちょうきょう)と吊橋(つりばし)の違いについては1月10日の記事でも説明させて頂きましたが、今日は改めて、より詳しくその違いを解説してみようと思います。 斜張橋と吊橋を同時に見比べてみるとその違いは明らかなのですが、しかし普通は、その両方を同時に見る機会はなかなかないため、橋に興味のない人であれば、斜張橋と吊橋の区別がついていない人の方が多いように思えます。 以下の図が、斜張橋と吊橋の構造の違いです。 一般には、スパン(橋の両端の距離)が200mを超すと、橋の構造は斜張橋か吊橋になる事が多く、どちらの形式も長大橋に適した構造といえますが(但し斜張橋や吊橋は景観に優れている事から、短いスパンの橋でもあえてこれらの構造で造られる場合もあります)、では、斜張橋と吊橋とでは具体的にはどう違うのでしょうか? 上の図を見れば分かるように、斜張橋は、主塔から真っ直ぐに張られているケーブルが直
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