京都府には舞鶴の田辺城や福知山城など天守を確認できるお城があるが、いわゆる京都(市内)に限って言えば、天守を確認できるのは今回訪れた伏見桃山城だけである。 2つの立派な天守を見ることができる伏見桃山城を取り上げるときに忘れてはならないのが伏見桃山城キャッスルランドの存在だ。 伏見桃山城キャッスルランドとはかつて京都市伏見区にあるキャッスルランドという遊園地があった。敷地面積10万平方メートルという広大な土地に、1964年伏見城を再現した模擬天守、ジェットコースター、ゴーカート、プールなどがあった遊園地である。 つまり、現在お城のように見える建物は、戦国時代や江戸時代に存在した伏見城を模した模擬天守である。伏見城が現存しているわけではない。 さて、キャッスルランドのオープン後、1978年に年間100万人の来場者数を記録したものの、他の遊園地と同じく、少子化やレジャーの多様化などの影響を受けて