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ブックマーク / febri.jp (34)

  • 山本裕介に聞いた 『機動戦士Vガンダム』30年目の真実④ | Febri

    『機動戦士Vガンダム(以下、Vガンダム)』で初めて演出を手がけた第28話に続いて、第34話では絵コンテも担当することになった山裕介。しかし、ここで初めて富野由悠季監督からカミナリを落とされることになる。その修正指示などから、富野監督がひとつひとつのシーンに込めた意図を読み解いていく。 ――富野監督の事務所での打ち合わせで、具体的な映像のスタイルについての話はあったのでしょうか? 山 絵コンテ打ちでメカや舞台設定のイメージを伝えられることはあっても、演出的にこうしろ、ああしろという具体的な見せ方の指示はほとんどなかったです。「質問があれば聞くよ」といったざっくりしたもので、あとは主に世間話でしたね(笑)。むしろコンテが上がってチェックが終わったあとのほうが印象に残っています。 ――そこから何が始まるのでしょう? 山 絵コンテを提出して数日後に「明日の昼に富野監督が決定稿を出してくれるそ

    山本裕介に聞いた 『機動戦士Vガンダム』30年目の真実④ | Febri
  • 山本裕介に聞いた 『機動戦士Vガンダム』30年目の真実③ | Febri

    業界に入るきっかけにもなった富野由悠季総監督とも対面し、『機動戦士Vガンダム(以下、Vガンダム)』に参加することになった新人演出時代の山裕介。ここからは、自身が絵コンテ・演出を担当した話数を具体的に参照しながら、『Vガンダム』の「真実」と富野流演出術の秘密に肉薄する! ――富野監督から作画についてのダメ出しはほとんどなかったとのことでしたが、実際、多少のことは気にならないフィルムに仕上がっています。 山 演出家には「自分の担当回を少しでもよくしたい」という欲があるんです。だからつい、ちまちまとリテイクしたくなるんですが、富野監督は「そうじゃない。TVシリーズというのは毎週きちんと放送されて、面白く見せられさえすればそれでいい。細かいリテイクなんて必要ない」と常に言っていましたね。僕の担当話数の初号試写の帰りの車の中で「あのカット、直したかったんですけど……」と話したら「そんなの直さなく

    山本裕介に聞いた 『機動戦士Vガンダム』30年目の真実③ | Febri
    maturi
    maturi 2023/06/09
  • 山本裕介に聞いた 『機動戦士Vガンダム』30年目の真実② | Febri

    『ヤマノススメ』など数々の人気作を手がけてきたアニメ監督・山裕介が、キャリア初期に参加した『機動戦士Vガンダム(以下、Vガンダム)』の制作当時を振り返るインタビュー連載。第2回では、現場に入って直面したこれまでの作品との違いや、富野由悠季総監督から伝えられた演出方針について語ってもらった。 ――実際に第28話「大脱走」の演出を務めることになって、杉島邦久さんの描いた絵コンテを受け取ったときは、どのような印象でしたか? 山 杉島さんは前から存じ上げていましたし、関わられた作品も見ていたのですが、それでも今まで自分が処理していた絵コンテとは密度が全然違って驚かされました。まず単純に、ひとつのフレームの中に入っているものが多い。キャラクターが多く、奥にモビルスーツもいる。手前では犬が吠えている。ひとつの画面の中に、とにかくいろいろな要素が入っているんです。ほぼ同時期に関わった別の作品だと、フ

    山本裕介に聞いた 『機動戦士Vガンダム』30年目の真実② | Febri
    maturi
    maturi 2023/06/07
    ”みんながみんな、安彦良和さんではないし、湖川友謙さんでもないのは当たり前で、そこでどうするかを考えるのが演出”何も工夫せずにただ滑らかに動かすことを要求するのは、いちばん頭を使わない演出”
  • 山本裕介に聞いた 『機動戦士Vガンダム』30年目の真実① | Febri

    『ヤマノススメ』など数々の人気作で知られるアニメ監督・山裕介。そのキャリアの初期に関わった『機動戦士Vガンダム』は、自身にとって憧れの富野由悠季監督から直接多くのことを学んだ、思い入れの強いタイトルだという。放送30周年を迎えるタイミングで、あらためて制作当時のことを振り返ってもらった。 ――『機動戦士Vガンダム(以下、Vガンダム)』といえば、富野由悠季監督の当時を振り返ったセンセーショナルな物言いや、「見なくていい」発言がいまだに独り歩きしている印象があります。 山 ですよね。でも、僕が見た『Vガンダム』の現場は、そうした印象とは全然違っていました。そういう話を今日はしたいな、と。Blu-ray BOXのブックレットに掲載されている渡邉哲也さん、森邦宏くんとの鼎談でもそんな話をしたのですが、もう少し話しておきたいことがあって。ちなみに『Vガンダム』って放送当時、ご覧になっていましたか

    山本裕介に聞いた 『機動戦士Vガンダム』30年目の真実① | Febri
  • 塩谷直義監督に聞いた『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』の制作秘話② | Febri

    ――物語の構成としては「忠臣蔵」がやりたかったとのことでしたが、それと同時にTVアニメ3期までの伏線も綺麗に回収しています。 塩谷 伏線の回収については必然なので、映画としてそこに重きを置いているわけではないのですが、すでに先の展開がわかっている状態でのドラマ作りには苦労しました。なによりも「各々の立場の正義をどう描くか?」というところをいちばん大事に描くことに注力しました。「PSYCHO-PASS サイコパス」という作品は、シリーズを通じて「正義」というワードが頻繁に登場しますが、正義って立場によって違ってくるものですよね。お互いの正義がぶつかることでまわりにどんな影響を与えていくのか。とくに今回は常守朱にスポットを当てて、彼女がこれまでの経験を踏まえて劇中ではどんな影響を受けて、どんな答えを出すのかというところは丁寧に、注意深く描こうと意識しました。 ――それで言えば、狡噛慎也や雑賀譲

    塩谷直義監督に聞いた『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』の制作秘話② | Febri
  • 塩谷直義監督に聞いた『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』の制作秘話① | Febri

    シリーズ10周年を迎えた人気SFアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズ。その最新作である『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』の公開を記念し、監督の塩谷直義氏を迎えてのインタビューを前後編でお届けしよう。 ――『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』は、作品内の時系列としては劇場版三部作の『SS Case.3』からTVアニメ3期をつなぐストーリーとのことですが、この部分を劇場版として描くことになった経緯について聞かせてください。 塩谷 『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』の制作を終えたくらいのタイミングで次のシリーズを作ることが決まり、いくつかの要望がプロデューサーからあったんです。 ――どんな要望ですか? 塩谷 ふたつあって、ひとつは「主人公を一新してほしい」ということ。もうひとつは「時間を一気に飛ばしてほ

    塩谷直義監督に聞いた『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』の制作秘話① | Febri
  • 衝撃作『アキバ冥途戦争』の制作舞台裏 シリーズ構成・比企能博インタビュー② | Febri

    ――第9話の取り立て屋の退場には驚きました。 比企 中間管理職として頑張っていた取り立て屋が失敗するという裏ストーリーですね。いい意味での驚きになっていればうれしいですけど、そりゃそうなるよねというところもあります。 ――そうだったんですね。第10話では末広さんから御徒町さんの存在につながり、第1話(「ブヒれ!今日からアキバの新人メイド!」)の冒頭1985年ともリンクして……いよいよクライマックスへ畳みかけていきます。毎話、当に驚きの連続ですが、全体の構成でとくに気を配った点は何でしょうか? 比企 1話完結型のアニメだと自覚しつつも、話数と同時に物語の世界も進んでいくように、“無限に続く日常もの”にはならないように意識しました。 ――和平なごみと万年嵐子、ふたりの関係も進んでいきますね。 比企 最初に決めた物語の着地点へ向けて、現状維持の回を作らず、必ず変化させています。第4話(「実録!

    衝撃作『アキバ冥途戦争』の制作舞台裏 シリーズ構成・比企能博インタビュー② | Febri
    maturi
    maturi 2022/12/13
  • 衝撃作『アキバ冥途戦争』の制作舞台裏 シリーズ構成・比企能博インタビュー① | Febri

    ――まずは作に参加したきっかけを教えてください。 比企 自分が株式会社ピタという、杉浦(理史)さんが代表をしている脚家の事務所に所属していまして、Cygamesさんと杉浦さんでアニメを作ることになって、そこに脚家として呼んでいただきました。最初は4人でシリーズ構成を立てずに半年くらい打ち合わせをしていたんですけど、やっぱりシリーズ構成を立てようという話になって、自分を指名していただいたという流れです。 ――経歴を拝見すると、TVアニメのシリーズ構成は初めてですね。 比企 そうですね。シリーズ構成もだし、TVアニメの脚を書くのも初めてでした。だから知らないことも多くて、それを恥ずかしいと思っちゃったんですよね。プロデューサーや脚家たちで脚を考えていくのをアニメ業界では「ホン読み」って言うじゃないですか。僕、昔は演劇をやっていたんですけど、演劇で「ホン読み」と言ったら役者さんが来て

    衝撃作『アキバ冥途戦争』の制作舞台裏 シリーズ構成・比企能博インタビュー① | Febri
    maturi
    maturi 2022/12/13
  • 『リコリス・リコイル』足立慎吾が初監督作で描きたかったこと③ | Febri

    TVアニメ『リコリス・リコイル』で監督・シリーズ構成を務める足立慎吾へのインタビュー連載。第3回は、いよいよ佳境に差し掛かかるストーリーに触れつつ、作品のバックボーンに迫った。 ――このインタビューの掲載時点では第9話までが放送されている予定なのですが、千束(ちさと)の秘密が明らかになったことで、彼女の質がようやくわかってきました。 足立 そうですか? 足立にも質はよくわからないですよ。彼女のような立場になったことはないし、推し量ることしかできませんからね……。千束の時間はたしかに短いけど、じつは我々も同じかもしれない。明日終わっちゃうかもしれませんしね。そういう意味では、我々も千束と同じ問題を抱えているけど、気がつかないようにしているだけですよ。千束のことを考えるとき、「死」と「時間」は避けて通れなかった。さまざまな哲学的見地にも触れたし、頭がおかしくなりそうでしたよ。「人は死を考え

    『リコリス・リコイル』足立慎吾が初監督作で描きたかったこと③ | Febri
    maturi
    maturi 2022/09/02
    ワンピース記事もそうだけどどんどんネタバレぶっこんでくるなFebri
  • 監督・谷口悟朗が語る『ONE PIECE FILM RED』ができるまで② | Febri

    ――ライブシーンは作画と3DCGの融合がシームレスな印象でした。 谷口 今回のダンスはポイントになるかなりの部分が作画なんです。ウタの動きに関しては、3DCGで連番データを叩き出してもらって、それをもとに作画する、というスタイルなので、完成した映像そのものが新たな技術というわけではないんです。モニターに映ったり、かなりロング(引き)の構図だったりするとウタのCGはそのまま使えたんですけど、腰から上の構図(ミディアムショット)以上になると、表情や関節の柔らかさを表現するにはやっぱり作画のほうが上なんです。だから3DCGはあくまで参考で、それとモーションキャプチャー収録時に撮影した参考動画をもとに、作画の皆さんに整理していただいています。だから作画さんがよりよい動きに見えると判断したら、連番で出てきた絵から作画を起こす際に絵を変形させてもらっています。言ってしまえば、作画と3DCGの完全なハイ

    監督・谷口悟朗が語る『ONE PIECE FILM RED』ができるまで② | Febri
    maturi
    maturi 2022/09/02
    親子
  • 菱田正和① アニメ業界に入った唯一の理由『機動戦士ガンダム』 | Febri

    サンライズ時代には数多くの男児向け作品やSF作品に参加し、フリー転向後は女児向けの長期シリーズや女性ターゲットの作品を手がけるなど、ジャンルにとらわれずに最前線で活躍を続ける菱田正和。そのルーツをたどるインタビュー連載の第1回に挙がった作品は、アニメ業界に進むきっかけとなった『機動戦士ガンダム』。 ――『機動戦士ガンダム(以下、ガンダム)』はリアルタイムで見ていたのですか? 菱田 いえ、放送当時は小学校低学年でしたが、リアルタイムでは追っていなくて、クラスでガンプラが流行ったタイミングで初めて『ガンダム』の存在を知りました。もともとそんなにアニメを見る子供ではなかったんですが、ガンプラを見たときに「モビルスーツってカッコいいな」と感じて、自分でも作ってみたいと思ったんです。ところが当時は近所のおもちゃ屋さんに行っても発売日に行列ができるくらい大流行していて、なかなか手に入らない状態だったん

    菱田正和① アニメ業界に入った唯一の理由『機動戦士ガンダム』 | Febri
    maturi
    maturi 2022/07/04
     青葉城
  • 監督が語る大ヒットアニメ 『その着せ替え人形は恋をする』の制作秘話② | Febri

    ――篠原監督が考えるヒロイン・海夢の魅力は? 篠原 海夢は素直に「かわいい」って思える女の子だと思っています。見た目だけの話ではなくて、明るく元気なところや、他人にリスペクトを持っているところも素敵です。これは僕の想像ですけど、海夢だけでなくジュジュ(紗寿叶)も他人へのリスペクトを持っている子なので、原作者の福田(晋一)先生がそういう考えをお持ちなのだと思います。あと海夢の魅力はギャップにあると思っています。たとえば、普段はすごく積極的なのに、恋愛面では面と向かって好きっていえないとか。見た目は少し軽薄そうかもしれませんが、中身はしっかりしていて、でも10代らしいところもある。そういうところに海夢の魅力を感じます。 ――では、もうひとりの主人公・新菜の魅力とは? 篠原 新菜は自尊心が低く、他人とのコミュニケーションを苦手としていますが、変にこじれているわけでなく素直なところがいいなと思いま

    監督が語る大ヒットアニメ 『その着せ替え人形は恋をする』の制作秘話② | Febri
    maturi
    maturi 2022/06/08
  • イムガヒ副監督に聞いた『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』の制作秘話② | Febri

    絶賛公開中の『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』で描かれる、モビルスーツの戦闘シーン。最新の映像技術で描かれつつも、どこか懐かしい『ガンダム』の映像を生み出すには、どのような苦労があったのか。安彦良和監督から委任されたイムガヒ副監督のインタビュー後編をお届けする。 ――モビルスーツの戦闘シーンについては、任侠映画の殺陣(たて)を参考にしたと安彦さんのコメントがありましたね。 イム じつはそのお話って私も初耳でして(笑)。安彦さんは絵コンテをくださるときに、内容についての詳細な説明をしてくださらないんですね。もちろん、打ち合わせや簡単な説明はしてくださるんですけれど、「任侠映画の殺陣を参考に」とかはとくに書かれていなかったです。サザンクロス隊については軍隊ではなくて愚連隊、傭兵のようなものだと。まとまりのない我の強い集団ですから、協力して戦うようなチームではない。鬼のドアンがいたから成

    イムガヒ副監督に聞いた『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』の制作秘話② | Febri
    maturi
    maturi 2022/06/08
    あの行動は是か非か、みたいなシークエンスがあるらしい
  • イムガヒ副監督に聞いた『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』の制作秘話① | Febri

    6月3日から全国公開されている『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』。旧作からのファンはもちろん、若い世代にも『ガンダム』の魅力を知ってもらう絶好の機会となった作の魅力や制作の舞台裏について、イムガヒ副監督にインタビューした。 ――イムガヒさんは韓国の出身ですが、ガンダムシリーズはもともと知っていたのでしょうか? イム 私が初めて見た『ガンダム』は高校生の頃に韓国に入ってきた『新機動戦記ガンダムW』だったんです。じつはその前の幼少期からロボットアニメが好きな女児だったこともあり、どこの国で作られた作品かは意識せずともサンライズの作品はかなり見ていました。とくに『魔神英雄伝ワタル』や『絶対無敵ライジンオー』『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』が大好きで、その流れで『ガンダム』も見始めたのがきっかけです。韓国でも「ガンダム」という名前は絶大な知名度がありますから、それがどういうものかはわ

    イムガヒ副監督に聞いた『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』の制作秘話① | Febri
    maturi
    maturi 2022/06/08
    悪いガンオタだ ”サンライズ社内でファーストを見ていると、上司が後ろから”それは〇〇だよ”と要らない解説をされて」
  • 『シン・ウルトラマン』を見る前に知っておきたい『ウルトラマン』のキホン① | Febri

    第1回 イラストでわかる『ウルトラマン』の基礎知識 『エヴァンゲリオン』や『シン・ゴジラ』を送り出した、庵野秀明氏と樋口真嗣氏の最強タッグによる最新作『シン・ウルトラマン』。2大巨匠が描くまったく新しいヒーロー像は如何(いか)なるものなのでしょうか? 若いアニメファンも興味津々のはず。でも、そもそも『ウルトラマン』ってどんな話? 宇宙から来た巨大ヒーローってことは知っているけど? そんなあなたに初代『ウルトラマン』についての疑問にお答えいたします。 A:ウルトラマンは宇宙人です。出身地は地球から300万光年離れたM78(えむななじゅうはち)星雲内の「光の国」(『ウルトラの星』とも呼ばれます)。宇宙全体の平和を守る組織・宇宙警備隊の一員。けれども、ウルトラマンは最初から地球防衛のためにやって来たのではありません。 当初のウルトラマンの任務は、悪魔のような宇宙怪獣ベムラーを宇宙の墓場に護送する

    『シン・ウルトラマン』を見る前に知っておきたい『ウルトラマン』のキホン① | Febri
    maturi
    maturi 2022/05/14
     空想科学読本ではない
  • 土屋理敬③ 長年の夢がかなった『劇場版MAJOR メジャー 友情の一球』 | Febri

    家・土屋理敬に影響を受けたアニメ作品について聞くインタビュー連載。第3回で取り上げるのは、初めて劇場作品に挑んだ『劇場版MAJOR メジャー 友情の一球』。原作にはないオリジナルストーリーをどのように構築していったのか、その裏側を聞いた。 ――3目に挙げたのが『劇場版MAJOR メジャー 友情の一球』。これは劇場作品ですが、TVシリーズからシリーズ構成を担当していますね。 土屋 スポ根ドラマというよりは大河ドラマに近いテイストの作品で、原作のストックがほとんどない状態で始まった『わがまま☆フェアリー ミルモでポン!(以下、ミルモ)』とは対照的に、お話をいただいた時点で45巻あたりまで原作が出ていたと思います。2クール×3シリーズくらいでやるというのも、すでに決まっていましたね。しっかりとした原作があるという安心感もありましたし、この原作をどうやってアニメに落とし込むか。原作ファンの期

    土屋理敬③ 長年の夢がかなった『劇場版MAJOR メジャー 友情の一球』 | Febri
    maturi
    maturi 2022/05/14
    どうしたらこの悲しいストーリーを、嫌な後味を残さず観客にに楽しんでもらえるのか、ということをいちばんに考え
  • 土屋理敬① ヒーローに近づけたような気がした『タイガーマスク』 | Febri

    人気野球アニメ『MAJOR』から『かみさまみならい ヒミツのここたま』のような女の子向けのアニメまで、幅広い作品でシナリオを手がける土屋理敬。そのルーツに迫るインタビュー連載の第1回は、幼少期の土屋に大きなインパクトを残したというプロレスアニメについて。 ――子供の頃は、アニメをよく見ていましたか? 土屋 ものすごくハマっていたわけではないですが、比較的よく見ていたほうだったんじゃないかと思います。当時は「テレビまんが」と呼んでいましたが、毎日のようにテレビをつけて、なんとなく見ていたというか。それこそ『魔法使いサリー』とか『天才バカボン』、男の友達の間では特撮番組の『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』で盛り上がっていました。 ――今回、1目に挙げた『タイガーマスク』ですが、どれくらいの時期に見ていたのでしょうか? 土屋 幼稚園の頃だと思います。初めて「これは好きだ!」とハマって見ていた

    土屋理敬① ヒーローに近づけたような気がした『タイガーマスク』 | Febri
    maturi
    maturi 2022/05/14
    だれかbn2islander師に教えてあげてください
  • 『戦闘メカ ザブングル』40周年 湖川友謙インタビュー② | Febri

    富野作品としては珍しいギャグ調の明るい作風で知られる『戦闘メカ ザブングル(以下、ザブングル)』だが、そこで描かれるギャグは湖川友謙氏が目指す理想の姿ではなかったという。そこで具体的にはどこが『ザブングル』のギャグなのか、湖川氏人に解説してもらった。 ――アニメーション表現でのギャグは実現できなかったということでしたが、キャラクターデザインとしてのギャグ的な要素はどの辺に込められているのでしょうか? 湖川 ジロンの顔が丸いということくらいで、キャラクターデザインの見た目でギャグだとわかるような要素はないと思う。当はもっと見た目でわかるような、ヒジがない腕にしようとか考えたんだけど、あんまりやりすぎても作風に合わないものになるだけだから。 ――ヒジがない……というと、ドラえもんみたいな。 湖川 そうじゃなくて、柔らかいという意味だよ(笑)。面白い動きをさせるための腕――長く伸びたりするの

    『戦闘メカ ザブングル』40周年 湖川友謙インタビュー② | Febri
  • プロデューサーに聞く『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』の世界② | Febri

    ――今回の『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション(以下、EUREKA)』では、アイリスという少女が登場して、映画の前半は彼女とエウレカの逃亡劇が描かれることになります。 渡辺 これは皆さんも同じように感じられたと思うんですけど、「京田監督は毎回、変わったことを考えるなあ」と(笑)。ただ、その一方でこういう展開になることで、お客さんがスッと入ってこられる映画になるかもしれない、とも思いました。というのも、前回も少しお話ししましたけど、エウレカがひとりでお話を引っ張っていこうとすると、どんどん展開がつらくなっていくんですね。そこにアイリスを登場させることで、ある意味、師匠と弟子という形で物語が進められるな、と。そういう安心感はありました。アイリスと一緒に行動する姿を描くことで、エウレカ自身の成長も描けるだろうな、と。 ――ロードムービー風なところも面白いですよね。 渡辺 

    プロデューサーに聞く『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』の世界② | Febri
    maturi
    maturi 2021/12/03
    3人しかいない板野サーカス免許皆伝の村木氏
  • AI×ミュージカルのエンタメ作品『アイの歌声を聴かせて』 吉浦康裕×大河内一楼対談① | Febri

    土屋太鳳演じるポンコツAI・シオンのミュージカルシーンが大きな見どころとなっている映画『アイの歌声を聴かせて』。作でAI×ミュージカルという異色の組み合わせを、どのように物語に落とし込んだのか。前編では、ふたりにミュージカルシーンへのこだわりを聞いた。 ――今回はどのような経緯で共同脚という形になったのでしょうか? 吉浦 企画の立ち上げは、王道のエンターテインメントを劇場のオリジナル作品として制作する、というものでした。AIは私が以前から取り上げてきた得意な題材だったこともあり、AIプラス群像劇で物語を作りましょうということでまとまりました。その段階で、企画とプロットは僕がひとりで書いています。シオンに相当するキャラクターが転校してきて、高校生たちに変化をもたらす――という基的な構造もすでにありましたね。ただ、オリジナルで勝負する以上、あと一歩インパクトがほしいということで、プロデュ

    AI×ミュージカルのエンタメ作品『アイの歌声を聴かせて』 吉浦康裕×大河内一楼対談① | Febri