座談会 東日本大震災と震災後のポリティカル・フィクション(前) 参加者:笠井潔×杉田俊介×冨塚亮平×藤井義允×藤田直哉 3月10日(木)に限界研編『東日本大震災後文学論』が発売されました。震災とフィクションについて東日本大震災から6年経った今、再び考え直すような論集になっています。 その刊行を記念して新メンバーを加えた限界研会員で座談会を行いました。6万字を超える大ボリュームの議論を前後半に分けて掲載します。3月11日の今回は座談会メンバーの『東日本大震災後文学論』それぞれの論考の話を中心にお送りいたします。 東日本大震災後文学論 作者:限界研,飯田一史,杉田俊介,藤井義允,藤田直哉,海老原豊,蔓葉信博,冨塚亮平,西貝怜,宮本道人,渡邉大輔発売日: 2017/03/10メディア: 単行本 * 限界研『東日本大震災後文学論』と二〇一六年のサブカルチャー 杉田 さて、限界小説研究会(以下「限界