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ブックマーク / itoh-archive.hatenablog.com (2)

  • 『ファイト・クラブ』(1999) - 伊藤計劃記録 はてな版

    ひとりひとりの、かけがえのない命と皆はいう。でも、ぼくらは唯一無二の美しい雪のかけらなんかじゃない。かといってごみくずでもない。ぼくらはぼくらだ。でも今や都市が世界を覆い、個々の存在は無に等しい。個人主義が進行するほどに、どういうわけかぼくらは個人の無力をより一層痛感する。 ぼくらは財布の中身じゃない。ぼくらは仕事じゃない。ぼくらはスウェーデン製の家具なんかじゃない。でも今、ぼくらはまさにそのすべてでもある。物に囲まれて都市に生きるぼくらは、ほんとうの痛みをいつのまにか忘れている。神経性の痛みばかり抱え込んで、傷つけ、傷つけられることによってぼくと君とを分かつ、その痛みを忘れている。痛みも他者も、いまやすべてが頭のなかにある。 そんな時代を笑い飛ばしつつ、ラストにささやかなラブ・ソングを歌う、20世紀最強最後の凶悪な詩。20-30代の立ち位置を確認する、「年齢の高い」若者のための映画「ファ

    『ファイト・クラブ』(1999) - 伊藤計劃記録 はてな版
    maturi
    maturi 2021/11/13
    午前十時の映画祭2021 |エヴァやlainに足りないもの
  • キャシャーンがやっちゃったので俺はどうすれば - 伊藤計劃記録 はてな版

    「CASSHERN」ってなんだったのだろう 自分が劇場で観たものはいったいなんだったのか。恐ろしく下手っぴいな映画を観た気もするし、恐ろしく愚直で正しい映画を観た気もする。よく憶えていない、というのが正直なところだけど、それを確認するためにもう一度観てみることにした。というわけでDVDを観る。 サイゾー、のインタビューは言い訳でも何でも無くて、たんなる(制作前から覚悟していたことの)ぶっちゃけである、というのはロフトプラスワンで脚家の佐藤大さんが言っていたことを考えるに、正しいと思う。脚家チームが「ここは台詞で言わないほうがいい」「台詞で説明すると嫌がられる」「アクションで示した方が」と書いてきたものをすべてダメ出しして、全部言わせるように、とこの監督は逐一(「台詞で語らない」方向であるパートが書かれるたびに)ダメ出ししていったそうだ。そのほうがスマートな(そして常識的な、美しい)ライ

    キャシャーンがやっちゃったので俺はどうすれば - 伊藤計劃記録 はてな版
    maturi
    maturi 2020/09/30
    映画秘宝のボンクラぶりを認め、キャシャーンの青臭ボンクラを認めない、それはある種のいやらしさを
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