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  • 苫野一徳Blog(哲学・教育学名著紹介・解説): ローティ『偶然性・アイロニー・連帯』

    はじめに 「リベラル・アイロニスト」たちからなる社会。 ローティは書で、そのような社会のあり方を描き出す。 アイロニストとは何か。それは、自らの信念が絶対的なものではあり得ないことを知り抜いている人のことである。 現代社会は、このアイロニストたちの連帯によってつくられる必要がある。 何らかの社会的価値を絶対化することは、その価値を共有できない他者に、ひどい抑圧を加えてしまうことになるからだ。 しかしリベラル・アイロニストは、単なるニヒリストや素朴な相対主義者であるわけではない。社会の連帯のために、リベラル・アイロニストは、人は「残酷であってはならない」という信念を抱き、これを共有するからだ。 何らかの価値の絶対化と残酷さを避けつつ連帯する、リベラルな社会。ローティは書で、そのような社会を提言する。 その社会像は、基的なイメージとしては十分妥当だろう。 しかし哲学的には、このイメージは

    苫野一徳Blog(哲学・教育学名著紹介・解説): ローティ『偶然性・アイロニー・連帯』
    maturi
    maturi 2013/07/01
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