タグ

ブックマーク / izumino.hatenablog.com (2)

  • 『天気の子』が選択した「ヒロインと世界の天秤」 - izumino’s note

    天気の子』を観たのは公開してから一週間ほど経ってからだった。 前作『君の名は。』の延長線にありつつ、方向性の異なる面白さを生むことに成功しており、映画監督としての新海誠のバランス感覚は確かなものになったと言っていいと思う。 後は人の好みになるだろうが、自分のなかでは両作とも甲乙つけがたい感動がある。 そして『天気の子』について個人的に関心を抱いたのは、ヒロイン救出に至る展開を形作る世界観設定だった。 何か、今まで見てきた「大事な人と世界を天秤にかける」パターンのお話とは、どうも違う気がした。 これと似たような類型ってあったかなと記憶を探ってみてもなかなか思い浮かばないので、「新しいな」という印象を受けていたのだと思う。 以下、この記事の読者が『天気の子』の結末を知っている前提で分析を進めていきたい。 「ヒロインと世界を天秤にかける」の類型 ヒロインとそれ以外を天秤にかけてヒロインを救う、

    『天気の子』が選択した「ヒロインと世界の天秤」 - izumino’s note
  • 超能力漫画の変遷/スタンド概念の中心と辺縁について - izumino’s note

    超能力からスタンドへ 『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズを代表作とする荒木飛呂彦が、漫画界に不可逆な変化をもたらした巨大な作家であることはもはや論をまたないところであろう。 その成果は数多く挙げることができるが、特に少年漫画やバトル漫画の領域においては、「スタンド」の発明の与えた影響の大きさが素朴に認められることだと思う。 「スタンド」概念の画期性は、何よりもそれ以前の「超能力」漫画との比較によって明らかになるものだ。 荒木自身は、明確に「スタンド」のアイディアが大友克洋の「超能力」描写から生じていることを繰り返し語っている。 「スタンド」とか「波紋」の発想の原点にあるのは、いわゆる「超能力」というものに対する疑問からなんです。その存在自体は半信半疑なんだけど「念じるだけで物が動く」ってのが、なんか卑怯な感じがするんですよ。〔略〕裏づけというか説得力というか、そういうものが欲しかったんです。

    超能力漫画の変遷/スタンド概念の中心と辺縁について - izumino’s note
  • 1