もとより人はいずれ死ぬし、長く生きることがいいともいえません。戦争などなどで「早すぎる」死を強いられたりせずに、それぞれの時代や社会で「まあこんなものだろう」と思われる時期の前後まで生きた老人には、世間は、「まあそんなものでしょう」という扱いをしてきたわけです。そのことは、もちろん昔も今も基本的に変わりません。 ただ、本来全ての治療は延命を目的としている筈ですが、老人の場合だけ「延命治療」ということばを使い、しかも、それもやめるのが「自然な死」だというテレビ番組をたまたま見たもので、最近はそんなものかと思ったわけです。 で、夏の間、新聞記事に注意もしていたところ、結構特集などがあり、「老人の場合、肺炎で死ぬといっても「自然に死ぬ」最終段階がたまたま肺炎だということが多く、治療しないという選択肢もある」とか、あるいはまた、「老人には抗がん剤などは使わず「自然に死ぬ」のを静かに待つのがむしろよ