100球で交代はもう古い?MLBにおける先発交代の新しい判断基準 長いレギュラーシーズンを戦い抜く上で、先発投手をどのように運用するかは首脳陣の力が試される重要なポイントだ。シーズン序盤から先発を酷使するようでは後半にそのツケが回る。かといってあまりに温存するようでは、ポテンシャルを引き出せない。先発投手はどのように起用するのが適切だろうか。今回は先発投手をどれだけ引っ張るかというポイントに注目したい。 かつてNPBには球数制限的な基準は見当たらなかった。30年前の1993年、ルーキーの伊藤智仁(当時ヤクルト)が193球で完投を記録。現代野球では考えられないほどの球数だが、1試合を投げ抜くことが優先されていた。 ただそこから時代は変わり、現在のNPBの先発投手はおおよそ100-120球が上限で運用されている。MLBで交代の目安となっていた100球という基準がNPBにも輸入されたかたちだ。し