なるべく毎週火曜日に映画を観て、一週間寝かしてツイキャスで喋る。 その内容をテキスト化する再利用式note、「一週遅れの映画評」。 今回は『漁港の肉子ちゃん』です。 ※※※※※※※※※※※※※ この作品て徹底して「対称であること」、えっと線対称とかっていう意味の「対称」ね。その対称であるって配置がされていて。 たとえば肉子ちゃんは太っていてブサイクで粗野なおばちゃんなのに対して、主人公のキクりんは子供ですっごく痩せていてかなりの美人だったり。主人公は質素でシンプルな恰好を好むけど友達はふりふりの服を好んで着てたり、そこに結構な貧富の差があったり、そういうわりと「極端と極端」みたいな対比が描かれているんですね。 それは舞台設定もそうで、漁港って場所なのに肉子ちゃんが働いているのは焼肉屋だったり……そういった配置が一番あらわれているのが原作だと主人公たちはその焼肉屋「うをがし」の裏手に居を構え