フォローしている患者さんのリストには「キーパーソン」欄が必ずあって、連絡は最初にそこに入れることになっている。きっと昔だったら、必ず家にいる誰かが電話を受けていたのだろうけれど、今はもう仕事先だったり、「勤務中はコールを受けられない」みたいな但し書きの人ばかり。
もう何百回も引用されているだろうけれど、「戦線から遠のくと楽観主義が現実に取って代わる。最高意思決定の段階では、現実なるものは存在しない。戦争に負けている時は特にそうだ」の論は、国家が鉄火場にある昨今、やっぱり真実だったなと。
やっぱり政府の出しているメッセージが間違っているんじゃないかと思う。「外出も会食も、禁止はしないが気をつけてくれ」であるはずなのが、「医者は嘘ばっかり言ってるけれどまだまだ実は余裕だから、どんどんやってくれ」と解釈されかねないんじゃないか。
国会で尾身先生が野次を飛ばされていたあれ、夜中の救急外来で酔っ払いに面罵されたり、風邪症状で朝4時頃、「こっちは忙しいんだから7時までに治せ」とか命令されたり、誰もが通ったひどい体験が想起されて、すごく嫌な気持ちになった。あんなこと言われるためにこの仕事してるわけじゃないのに。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く