●日銀の金融政策について、来年4月にYCCが撤廃されマイナス金利も解除されるとの見方に変更。 ●変更理由は弊社の賃上げ予想引き上げとインフレ予想の上方修正、日銀の「主な意見」も一因。 ●異次元緩和終了でもゼロ金利は続くとみており日銀が対話を十分に行えば市場の混乱は回避へ。 弊社は10月18日、日銀の金融政策について見通しを変更しましたので、今回のレポートでは変更後の見通しについて解説します。従来、日銀は現行の緩和の枠組みを当面維持するとみていましたが、2024年4月に長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の撤廃と、マイナス金利政策の解除が行われ、長らく続いた異次元の金融緩和は終了すると予想します。 見通しを変更した理由は次の3点です。すなわち、①2024年の賃上げ見通しを上方修正したこと、②ドル円の実勢水準を踏まえ、経済予測の前提となる為替レートを1ドル=140円から145円
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