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ブックマーク / www.webdoku.jp (8)

  • J・ディーヴァーの創作の秘密とは? - 杉江松恋|WEB本の雑誌

    『ロードサイド・クロス』 ジェフリー・ディーヴァー,池田 真紀子 文藝春秋 2,650円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto ジェフリー・ディーヴァーという作家がいる。このWEBの雑誌を読んでいる人にはあらためて説明するまでもないだろうが、事故によって身体の自由を奪われた天才鑑識官リンカーン・ライムと、元モデルの刑事アメリア・サックスのコンビが活躍するミステリー・シリーズを書き、ベストセラー・リーグの仲間入りを果たした作家だ。日でもディーヴァーは幅広いファンを獲得しており、彼の新作を心待ちにしている読者が多数いる。また困ったことに、翻訳のペースが追いつかないほど、彼は書くのが速いのである。 そのディーヴァーにも不遇の時代はあった。日初紹介は1994年刊行の『汚れた街のシンデレラ』(ハヤカワ・ミステリ文庫)だったが、まったく話題にな

    J・ディーヴァーの創作の秘密とは? - 杉江松恋|WEB本の雑誌
    maturi
    maturi 2021/08/15
    1994年の『眠れぬイヴのために』(ハヤカワ・ミステリ文庫。翻訳は1998年)
  • 【今週はこれを読め! ミステリー編】十代の頃の気持ちがよみがえる『誰かが嘘をついている』 - 杉江松恋|WEB本の雑誌

    『誰かが嘘をついている (創元推理文庫)』 カレン・M・マクマナス,服部 京子 東京創元社 2,536円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto 十代の生きづらさ、息苦しさについての小説だ。 カレン・M・マクマナス『誰かが嘘をついている』(創元推理文庫)である。 二〇一七年に発表されたマクマナスのデビュー作である書は、国で大反響を呼び、〈ニューヨーク・タイムス〉ヤングアダルト・ベストセラー・リストに六十週間連続で入っているという。構成は単純だが、複雑な表情を持った登場人物たちには親近感と憧れの気持ちを共に催させるような造形で、物語のあちこちに強い印象を残す場面があった。漫画で言えば、いつまでも記憶に残る一コマがあるようなもの。プロットにゆるみがなく、読者を最後まで惹きつけておく磁力があるのは当然として、第一の魅力はキャラクターにある。

    【今週はこれを読め! ミステリー編】十代の頃の気持ちがよみがえる『誰かが嘘をついている』 - 杉江松恋|WEB本の雑誌
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    maturi 2018/12/03
  • 作家の読書道 第186回:澤村伊智さん|作家の読書道|WEB本の雑誌

    作家自身は、どんな「屋のお客」なんだろう?そしてどんな「の読者」なんだろう? そんな疑問を、作家の方々に直撃インタビューです。 作家の読書道 第186回:澤村伊智さん 日ホラー小説大賞を受賞したデビュー作『ぼぎわんが、来る』(「ぼぎわん」を改題)が話題を集め、その後の作品も評判を呼んで日ホラー小説界期待の新星として熱く注目されている澤村伊智さん。実は幼少の頃から筋金入りの読書家です。愛読してきたレーベル、作品、作家について、がっつりお話くださいました。読み応え満点! ――いつも一番古い読書の記憶からお伺いしてるんですけれども、いかがでしょうか。 澤村:物心ついたころから一応、周りにがありました。小学館の「世界の童話」でしたっけ、金色のカバーがかかっているシリーズがあって、その一部が家にあったんです。明らかに母親が僕に読ませるために買っただと思うんですけど。それの『アラビアンナイ

    作家の読書道 第186回:澤村伊智さん|作家の読書道|WEB本の雑誌
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    maturi 2017/09/20
  • 【今週はこれを読め! SF編】神学と妄想との捩れ、逡巡する物語、螺旋状に深化する思索 - 牧眞司|WEB本の雑誌

    カルト的支持も一部にあるディック晩年の問題作『ヴァリス』が新訳された。大瀧啓裕の手による旧訳にくらべ、こんかいの山形浩生訳は語り手「ぼく」の言葉づかいがずいぶんくだけており、ところどころにユーモアや皮肉がにじむ。 たとえば、〔前に精神科医に、治るには二つのことをしなきゃいけないよ、と言われた。ヤクをやめること(やめてなかった)、そして人を助けようとするのをやめること(いまでも人を助けようとしていた)〕といった具合。 喋り言葉の勢いもよく活かされている。〔これに対してぼくは個人的にこう言いたくてたまらない。ファット、そりゃテメーの話だろ、と〕 後者の引用で「ぼく」がツッこんでいる相手(ファット)とは、じつは「ぼく自身」だ。『ヴァリス』は自伝的作品だが、"必要不可欠な客観性を得るべく"三人称の主人公ホースラヴァー・ファットが設定されている。しかし、その"客観性"を宣しているのは「ぼく」自身なの

    【今週はこれを読め! SF編】神学と妄想との捩れ、逡巡する物語、螺旋状に深化する思索 - 牧眞司|WEB本の雑誌
    maturi
    maturi 2014/05/28
    VALIS さんりお
  • 精神科医春日武彦の初小説『緘黙』 - 東えりか|WEB本の雑誌

    患者の名は新実克己。妹は有名な女優である。彼は15年間一言も喋らず、排泄と事以外はただ寝転んでいるだけだった。世界的にも珍しい「緘黙」状態である。面倒をみていた母親の死をきっかけに、五百頭(いおず)病院に入院し、三人の精神科医によって治療をうけることになった。 多くの著作を持つベテラン精神科医・春日武彦が初めて長編小説を書き下ろした。個性的な精神科医3人は、それぞれの方法で新実の症状に挑戦していく。果たして彼は15年間の沈黙を破るのか。 人の心の中は混沌としている。春日武彦はそのカオスをずっと見続けてきたのだ。さすがに臨場感はハンパではない。医師が描く医療の最前線、それも精神科ともなれば関係者でなくては書けない物語だ。 医療小説としても一級品。ピーンと張った緊張感をぜひ楽しんで欲しい。 (東えりか)

    精神科医春日武彦の初小説『緘黙』 - 東えりか|WEB本の雑誌
    maturi
    maturi 2012/08/20
  • 4) 動物だらけの遊牧都市 - 謎の独立国家ソマリランド」高野秀行|WEB本の雑誌

    「謎の独立国家ソマリランド」は書籍になりました。 「アフリカの角」の全貌を描いた世界衝撃の刮目大作『謎の独立国家ソマリランド』高野秀行著(の雑誌社刊)2月18日搬入! →詳細・ご購入はこちらから ハルゲイサは私が見たアジア、アフリカのどの町にも似ていなかった。 ソマリ人は100%近くがムスリムであり、国民(住民)の100%近くがソマリ人であるソマリランドは当然イスラム国家だ。国旗には「アッラーの他に神はなし」とアラビア語で記されている。休日はイスラムの聖なる日とされる金曜日で、酒の販売は高級ホテルも含めて全面的に禁止されていた。 その辺はパキスタン、アフガニスタン、イラン並みに厳しいが、それらの厳格なイスラム国家と異なり、女性は比較的自由なようだ。市場では女性が当たり前に物を売ったり買ったりしている。肉屋では若い女の子が包丁でヤギや牛の肉をぶったぎっていた。肉屋は典型的な「男の仕事」であ

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    maturi 2012/04/29
    この街が何よりもすごいのは、銃を持った人間をまったく見かけないことだ。民間人はもちろんのこと、治安維持のための兵士や警官の姿もない。いるのは交通整理のお巡りさんだけだ。アジア、アフリカの国でここまで無
  • 作家の読書道:第32回 青木るえかさん

    maturi
    maturi 2011/02/23
  • 市橋達也『逮捕されるまで』最速レビュー - 杉江松恋|WEB本の雑誌

    あの市橋達也が事件後のことを振り返った手記を書いた。 その話を聞かされたとき、にわかには信じられなかった。 すでに刑が確定した身ではないのである。彼は拘置所で刑事裁判の判決を待つ身の上だ。が懺悔録のようなものであったとしても、有利に働くとは限らないだろう。逆効果になることだってあるはずである。 それでもを出したいというのは何か別の理由があるのだろうと思った。 亡霊にとりつかれたと信じる人間が、それから逃れるために投身自殺を図るようなものだ。 吐き出さなければならない何かが市橋達也の中に渦巻いているのだ。 『逮捕されるまで』(幻冬舎)を読んで、自分のそうした直感は的を射ていたと感じた。 このは市橋達也(判決が出るまでは「被告」だが、これは書評だから他のの著者と同様に敬称は略して書く)が自宅のマンションから逃亡した2007年3月26日に始まり、声をかけてきた警官によって逮捕された200

    市橋達也『逮捕されるまで』最速レビュー - 杉江松恋|WEB本の雑誌
    maturi
    maturi 2011/01/26
    記事末、アフィリエイトで商品が半ば自動的に添付され一緒に読んでね買ってねというシステム(メカニズム)の興趣よ
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