(CNN) 5日に死去した米アップル共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏は、2004年に膵臓(すいぞう)がんと診断された後も医師の勧めに反して手術の予定を9カ月先延ばしし、マクロビオティックの食事療法で治療しようとしたが、後にそのことを後悔していたという。ジョブズ氏の伝記を執筆したウォルター・アイザクソン氏が23日放送の米CBSテレビの番組で明らかにした。 ジョブズ氏はアイザクソン氏とのインタビューで、手術をすぐに受けなかった理由について「自分の体を切り開いて欲しくなかった」と打ち明けたという。ようやく手術を受けた時には既に、周辺の細胞にまでがんが転移していた。 しかし死期が迫っていたことが動機づけとなり、最後の数年で大胆な製品を打ち出す原動力にもなったという。「(ジョブズ氏は)以後、外出も海外旅行もしたいと思わなくなった。ただ製品に集中した。自分がやりたいことは分かっていた。それがiPho