こんにちは。 六号通り診療所の石原です。 今日は水曜日なので、 診療は午前中で終わり、 午後は産業医の面談に廻る予定です。 それでは今日の話題です。 今日はこちら。 昨年のCancer誌に掲載された、 低リスクの甲状腺乳頭癌に対する、 放射性ヨード131によるアブレーションという治療により、 その後生じた放射線誘発癌の頻度を検証した論文です。 昨日の記事に書きましたように、 低リスクの甲状腺乳頭癌の治療は、 日本では甲状腺の部分切除とリンパ節の切除が、 専ら行われますが、 アメリカでは甲状腺の全切除と、 その後の放射性ヨードによるアブレーションと呼ばれる治療が、 併用されることが多いのです。 放射性ヨードによるアブレーションには、 根治率を上げ、再発の早期発見を可能にするなど、 幾つかの利点があるのですが、 その一方で放射線治療ですから、 放射線の誘発により、 別個の癌を発症させてしまう、