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またもや貧窮により手持ち書籍読み直し月間を送っているわたしが、ここのところ妙に気になり全面的再読シーズンを決行していたのがミュリエル・スパーク女史の小説だったんだが、なんと突然女史の訃報が飛び込んできた。 スコットランド出身のスパーク女史が移住先のイタリアのフローレンスにて88歳の生涯を終えられたらしい。その情け容赦のない風刺(という意味では彼女は生粋の英国の作家である)、歳をとるほどに丸くなるどころか益々尖って行ったブラックユーモア、素面のくせして(飲んでおられたかもしれないが)まるで(相当意地の悪い)神になったかのような突き放した手つきで登場人物を軽々と操ってみせるストーリーテリングの妙。人間や人間の生と死を、これほど冷徹におちょくり続けたモダーンな女流作家は他にはいないだろうと思うのに、何故かコロッとカソリックに改宗した過去を持つというその二面性。しかしながら、女史の場合はそれによっ
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