民間信用調査会社、帝国データバンクによると、富士通と米半導体大手AMDの合弁会社の日本法人、スパンション・ジャパン(本社・川崎市)は10日、東京地裁に会社更生法の適用を申請し、事実上倒産した。負債総額は741億円で、製造業の倒産としては今年最大規模。 携帯電話などに搭載される半導体のフラッシュメモリーを福島県会津若松市の工場で製造。06年12月期には年間売上高が1797億円に達した。だが、設備投資が重荷となり、最近の景気低迷で業績が悪化していた。 富士通とAMDは共同出資で03年に米スパンションを設立。今回、会社更生法を申請したのは日本法人だけで、親会社の米スパンションは通常通り営業している。【斉藤望】