「孤高の猫」「猫のいる生活」「眠る猫」「鼠と猫」「猫と蝶」「美女と猫」「中国・朝鮮の猫」の各章に分けて、美術作品を通して、猫と人との営みをご紹介します。 地球上には130万種以上の動物が居ると言われています。そうした中で、古今東西、我々の身近に居て、親しまれているのが猫です。従順でありながら気まぐれ、予想を超えた振る舞いを見せたり、時に野生の性質を丸出しにする時もあります。 美術の中では、猫は古くから画題とされてきました。本展では、エジプト末期王朝のブロンズ象から、桃山時代の香炉、江戸時代の絵師・与謝蕪村や司馬江漢の作品、そして黒田清輝、夏目漱石、藤田嗣治、松尾敏夫といった近現代の作家による日本画、洋画など、猫をモチーフにした美術作品約100点を一堂に紹介します。32年ぶりの松涛美術館改装後、最初の特別展とになります。