世界的な環境意識の高まりを受けて、SCMに「環境負荷低減」という指標を取り入れた「グリーンSCM」が、いま着実に浸透しつつある。では従来のSCMに対して、具体的には何が違うのだろうか? 経済効率一辺倒だったSCMに、「環境」という指標を 近年、世界的な環境意識の高まりを受けて、企業における環境負荷低減の取り組みが非常に重視されるようになりました。特に現在、クローズアップされているのが地球温暖化問題です。1997年に批准された京都議定書により、先進国全体の温室効果ガスの排出量を「2008年から2012年の間に、1990年比で5%削減」することが定められ、日本には「1990年比で6%削減」する目標が割り当てられました。 これを受けて、日本政府は目標達成計画の実行に乗り出し、先進的な企業は、環境負荷低減のためのコストを最初から計上する「環境会計」を導入するなど、環境活動を加速させてきました。 一