出版不況が続いている。2016年の日本出版市場は1兆6600億円(出版科学研究所調べ)。過去最高だった1996年の2兆6000億円から20年で、1兆円ほど縮小している。特に悪化しているのが雑誌の売り上げだ。 【デジタルマンガで意外なほど売れた作品とは?】 定期刊行される雑誌は、かつては新人作家を発掘し、育てる場として機能していた。しかし現在、数多くの雑誌が休刊・廃刊・電子移行し、紙の雑誌が育成の場や読者へのタッチポイントとして有効に機能しなくなってきている。 その一方で、新たに重要性が高まり、成長しているのが電子書籍市場だ。書籍に限ればまだまだ市場は小さいが、マンガは年間に30%以上の成長を続けている。紙のマンガ市場はやや下降したが、電子の増加分を含めると、昨年よりも増加したほどだ。 中でも伸びが期待できるのは、スマートフォンでのマンガ閲覧。LINEの17年の調査によると、スマホでマ