21日からの裁判員制度スタートを控え、新聞やテレビで裁判員制度の話題が増える一方で、関連本の売れ行きは伸び悩んでいる。大阪の大型書店がフェアを開催しても1日数冊しか売れず、問い合わせもほとんどない状況という。あまりの関心の薄さに関連本の著者からも「騒いでいるのは司法関係者だけでは」という声も漏れる。 ジュンク堂書店梅田本店(大阪市北区)は昨年9月に裁判員制度フェアを開催した。レジカウンターの横に関連本約50冊を並べたが、同時開催した警察関連のフェアの方が売れ行きは好調だった。最近は新刊書でも1日1~2冊しか売れていないという。 紀伊國屋書店梅田本店(同)も今年3月にフェアを開いたが、売れたのは1日2~3冊。旭屋書店本店(同)は「立ち読みはされるが、購入まで至るケースはまれ」。丸善なんばOCAT店も「問い合わせも特にない」という惨憺(さんたん)たる状況だ。