(司会)一度法律として決まったものは、なくすには労力がかかり難しい。これから山口さんに、今回の動き、周辺を含め問題提起、状況整理をしてもらいます。 (山口弁護士) 呉先生の講義の後に私の話はつまらないかな。呉さんの話は参加者というより私に十字砲火を受けるようなものですがどこまでボールを投げ返せるか。政治集会ではないとは言われましたが、基本的には条例改正案に賛成だという集会ではないので否決の歴史的位置づけについて。 都条例の否決はEBP(根拠に基づく政策)という観点からも重要。地方自治体による根回しと説得を理性的な議論が乗り越えたという意味で非常に画期的な出来事。具体的な根拠に基づいて税金使ってもらわないと、子どもに役に立つことと、子どもに役に立つと思えることに対しては大きな差があるわけで。東京都にとっては向こうずねにけりを入れられた程度で戦いは続いてゆく。 現在の情勢。都は再提出を諦めてい