「第76回手塚賞」、「第69回赤塚賞」の贈呈式が12月8日、都内のホテルで行われ、手塚賞で準入選となった苗代澤春人氏の「罵離罵離出離罵離威」ほか佳作1作品、赤塚賞の佳作2作品が表彰された。また、手塚治虫氏の生誕80周年を記念して今年限りの特別賞が設けられ、手塚賞佳作の東魚太郎氏の「マニュアル人生」がダブル受賞の栄誉に輝いた。 祝辞で、集英社の鳥嶋和彦取締役は、現在の「週刊少年ジャンプ」について、「ラジカルというか、尖った漫画ができていない。連載作家には申し訳ないが、『ワンピース』は10年を越え、『ナルト』も今年で10年目と新たな作家が現れていない現状がある。もっとヘソ曲がりな作品を描いて、先達を打ち倒さなくてはダメ。来年のテーマはズバリ下剋上」と辛口ながらも核心を突くコメントでエールを贈った。