2012年2月20日のブックマーク (1件)

  • 屈原 - アンサイクロペディア

    糞真面目[編集] 出だしは悪くなかった。いや、むしろかなりよかった。屈原が生まれたのは楚国の王族の血をひく大変な名家で、彼自身も詩の中で誇らしげに述べている。 要するに「俺は帝の家筋で、父ちゃんの名は伯庸だ」。どうだ、なんとムカつくではないか。しかしその立派な血統をたどってみると、屈氏は王室と同族ではあるがいわゆる「家」ではなく、その祖は独断で決行した奇襲作戦が大失敗して首をくくったヘッポコ元帥である。自慢するほどのことではない。 彼は有能な政治家であり、後世の手として記録されるほどのすぐれた詩人だったが、じつに糞真面目な人物であった。曲がったことが大嫌いで、不正を見つければ直ちにってかかった。理にかなわないことはいちいち疑ってかかった。周りの人間にとっては面倒なことこの上ないその性格は、18歳の時に殴り書いた詩『天問』にすでに表れている。 曰遂古之初,誰傳道之?(世界の始まりを誰が

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