専門的な大事典ではなく、オペラに関心のある一般読者を対象とした中型オペラ事典。世に出ている「翻訳されたもの」ではなく、「新たに日本語で判りやすく書き下ろされた」日本の読者向けに長く読み続けられる定番となる事典です。日本・イタリア・フランス・ドイツ・ロシア・東欧の「オペラ作品」、「オペラ人名」、「オペラ用語」を、あいうえお順で約1300項目を解説。読むもよし、調べるもよし。
──「東京藝術大学がトップ」くらいの知識はありながらも、一般大学を卒業した者にとっては未知の世界である美術・芸術系大学。それらの大学や学生の特徴、そしてそのヒエラルキー構造まで、アーティストの卵たちが奏でるキャンパスライフの実態に迫る! 江戸末期に横浜に生まれ、東京帝国大学文学部を卒業、1889年(明治22)年に東京美術学校を開設した岡倉天心先生。 芸術を志す者がその第一歩を踏み出す場所として一般に想起されるのは、美術大学・芸術大学であろう。日本におけるその”最高学府”が、村上隆や会田誠から伊勢谷友介までを輩出した東京藝術大学(以下、東京藝大)であることも、多くの読者ならご存じかもしれない。しかし、それらの大学の入試がどのようなもので、入学後に学生たちは何を学ぶことができ、そして卒業後にはどんな進路が待ち構えているのか等々については、門外漢には未知の世界ではなかろうか。そこで本稿では、一般
就職難や非正規雇用の増加を背景に、学生時代に借りた奨学金の返済滞納者が増えている。千葉市の男性(25)もその一人で、返済ができずに自己破産に至った。関係者からは制度の問題点を指摘する声も出ている。 (白名正和) 男性は高校卒業後、都内のアニメ専門学校に入学する際、日本学生支援機構を通じ、奨学金を借りた。共働きの両親の月収三十万円では、進学できなかったからだ。 一年半ほど通ったが、父親が親戚から借りた約二百万円の返済に奨学金を充てざるを得なくなり、学費がなくなって中退。利子を含めて借りた奨学金約三百万円が負債として残った。その後、警備会社でアルバイトしたが、月十数万円の手取りでは返済は進まなかった。 一〇年六月、コンビニ店のオーナーから「ゆくゆくは店長にするから」と店の仕事に誘われた。仕事は見つかったが、父親が男性名義で百万円以上の借金をしていたことが新たに分かり、借金は五百万円近くに膨らん
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