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ブックマーク / www.ki1tos.com (4)

  • 「研究が楽しいから」と言うたびに僕が思うこと - いつか博士になる人へ

    「何で大学院に行ってるんですか?」 はじめて行った街コンで、出会った彼女はそう言った。 「何でって…研究が楽しいから」 ぼくはそう答えた。 「ふぅん。どんな研究してるの?」 「薬を作る研究。抗がん剤とか」 ほんとはぼくの研究はもっと基礎的なもので、抗がん剤は応用可能性の一つにすぎないんだけれど、今はそんなこと話す必要がないことくらいは、そのときのぼくでも知っていた。 「へぇ、すごい。製薬会社とかに就職しないの?」 「うん、とりあえず今は企業に行く必要はないかなって思ってる」 「へぇ〜そうなんだ…がんばってください!」 彼女はそういって、別の男性と話に行った。 彼女の言いたいことはよくわかる。 修士で外資系投資銀行に就職した研究室の後輩は、一年目で年収700万を超えているし、大手製薬会社に就職した友人は、結婚して都内にマンションを買っていた。 ぼくも彼らと同じように就職していれば、彼女の反応

    「研究が楽しいから」と言うたびに僕が思うこと - いつか博士になる人へ
    mayumiura
    mayumiura 2020/05/22
    “このとき感じた、とても嬉しいんだけど、どこか少し怖いような興奮に、ぼくはずっととりつかれている。”
  • なぜ博士号をとったのに大学教員にならないのか - いつか博士になる人へ

    春が来て、僕の少ないポスドク(博士研究員)仲間たちがまた何人か大学を去っていった。 一流大学で博士号を取り、一流論文誌に研究を発表した彼らが、それでも大学教員になることをやめた理由はさまざまだ。 お金だったり、子どもだったり、別にやりたいことが見つかったり。 だけどそれぞれの理由の根っこにあるものは、たぶんみんな同じだと僕は思っている。 博士課程を終えた後にいろいろな問題が降りかかってくることなんて、僕たちは博士課程に入る時に十分わかっていた。 給料が低いことも、結婚して子どもを持つことが難しいことも知ってた。 それでも大学教員になりたいと思ってハカセになった。 大学で好きな研究をやること以外に、やりたいことなんて考えられなかった。 それなのに、どうして今さら大学教員になることをあきらめるのか。 お金がない生活に嫌気がさしたから? 運命の人に出会ってしまったから? 自分の天職は他の仕事だっ

    なぜ博士号をとったのに大学教員にならないのか - いつか博士になる人へ
    mayumiura
    mayumiura 2020/05/22
    “「いつか」はもう来ない。そう思った。”
  • 若手研究者がレビューを書くと良いことまとめ - いつか博士になる人へ

    4コマには先生に無茶ぶりされた時の話を書きましたが、その後もっと落ち着いて、3ヶ月くらいかけてレビュー(総説)を一書く機会がありました。 書いてみると良いことがたくさんあったので、よかったらついでに聞いてください(4000字)。 レビューを書いてよかったことのまとめ 研究の過去・現在・未来がほんとによくわかった。だって必死でやるから。 その後書いた論文のイントロや研究計画書の説得力が増した。 業績になるというよりは、研究者として評価されるのが意外だった。 最後にレビューを書いた経緯についてもご参考までに紹介します。以下、詳細です。 1. 研究の過去・現在・未来がほんとによくわかった。だって必死でやるから。 島田紳助さんの「xとyの話*1」を知っていますか? 芸人が売れるには戦略が必要という話です。僕なりにまとめるとこう。 「芸人が売れるためには、x軸とy軸を知った上で自分の立ち位置を決め

    若手研究者がレビューを書くと良いことまとめ - いつか博士になる人へ
    mayumiura
    mayumiura 2020/03/22
    “「芸人が売れるためには、x軸とy軸を知った上で自分の立ち位置を決めないといけない。x軸は現在、他の芸人がどんなことをしているか。y軸は過去、他の芸人がどんなことをしてきたか」//研究者にも言える”
  • 誰かの論文を読むとき、自分が研究者に向いているかわかる - いつか博士になる人へ

    科学論文を読むということをどれくらいの人がするのだろうか。 屋でたまたま手に取ったをみていると、ふとそう思った。 アメリカ人の医師が書いたというその事に関するには(まるで僕らが普段目にする専門書みたいに)10ページ近い参考文献リストがついていた。 情報は科学的な証拠に基づいて(evidence based)伝えられるべきだ、という考え方が欧米では流行っているらしい。 新宿の紀伊国屋で山積みされているようなに、長い英語論文のリストがついていることは、なんだかとても新鮮だった。 このを買っていく人たちは、の中に気になるところを見つけたら、引用元の論文をみてその情報が信じられるかどうか考えたりするんだろうか。 もしそんな人がいるんだとしたら、それはなんだかとてもいいことのような気がした。 科学論文が、研究者以外の人たちにとってもっと身近なものになる。 例えばたまに行くパン屋のおねい

    誰かの論文を読むとき、自分が研究者に向いているかわかる - いつか博士になる人へ
    mayumiura
    mayumiura 2019/08/20
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