![http://scarletandjune.com/2017/12/wasedabungaku-pink/](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c1d05b8f3cd5e68e93922a6eae0219d3627db718/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fscarletandjune.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2017%2F12%2FPA250211-e1514530572400.jpg)
4歳になるひとり息子を、芥川賞作家夫婦で育てながら超多忙な日々を送る川上未映子さん。仕事、お金、子育て、美容。健康、暮らし、人間関係。しあわせやよろこびだけでなく、おそろしいこと不安なこと、そして思わず、びん詰めならぬゴン詰めたくなる世間のあれこれを綴ります。人気コラム『川上未映子のびんづめ日記』シーズン2(シーズン1はこちら)、全16回でお届けする第1回目のテーマは、「40歳になったわたし」です。 時間の経つのが、なんでこんなに早いかよ……と、今日もフレシネを飲んで考えた。ここ、日経DUALでエッセイの連載をさせていただいていたのなんてついこのあいだ、なんて思っていたのに、季節は巡り、恐ろしいことにすでに一年が経とうとしているんである。 この一年を振り返って、どんなことがあったのかなーと生活の色々を思いだそうとしたのだけれど、具体的なことが何ひとつ思いだせないことが、さらに恐ろしい。それ
子育てから仕事から夫婦関係から社会問題まで、働く母とはなんと多くの顔を持って生きていることだろう。最愛の息子を育てながら小説家として活躍する川上未映子さんが、素敵も嘆きもぜんぶ詰め込んだ日々を全16回にわたりDUAL読者にお届けします。第2回のテーマはずばり、「女性の加齢」について。今夜はいつにも増してグラスが空くペースが速そうですよ。 なぜ女性は、ただ人間として自然に加齢してゆくことさえも許されない存在なのかと、今日もフレシネを飲んで考えた。 ある日のこと。わたしは新刊のインタビューを受けるべく都内のスタジオにいた。テレビ番組だったので、メイクさんに仕上げてもらって指定された座席へ。インタビュアーとしてやってきたのは、思わず「生まれたばっかりでは」と言ってしまいそうなほど、とっても若い女性タレント。髪もつやつやのふっさふさ。可愛くって、黒目が濡れて、きらきらしている。シミひとつない陶器の
ミュージシャンであり、詩人であり、女優活動も。小説家としては2作目『乳と卵』で芥川賞を受賞。私生活では、同じ芥川賞作家である阿部和重さんの妻であり、2歳になる息子のママである。思うままに生きてすべてを手に入れ、まさに行く手に怖いモノなし!といった印象さえ受ける作家・川上未映子さん。そんな彼女が包み隠さず語る、出産してからの苦しく楽しい2年間は、すべての働く母親を勇気づけます。 日経新聞社と日経BP社主催で行われたイベント「日経WOMAN EXPO TOKYO」(2014年5月24日)で川上さんが登場したトークショーも、大盛況に終わりました。あの場にいられなかったという人のために、このトークショーのハイライトをお届けします。 苦しかった時期に助けられた無数の言葉 ――今年7月に刊行された『きみは赤ちゃん』(文藝春秋)は、ウェブで連載(「本の話WEB」)していた妊娠・出産体験記に「産後編」の書
「ほんとうに、すっっっばらしいエッセイなんです!!!」 ある日オフィスに、編集部・アライの興奮の声がこだましていました。その勢いで自社本と同じかそれ以上の勢いでいろんな人に推しまくり、気がつけばミシマ社メンバー全員が読んでいたエッセイが、川上未映子さんの『きみは赤ちゃん』です。 ご自身が経験された妊娠・出産・子育てに関して書かれているのですが、笑いも涙も苦しみも痛みもぐるっと書きつつ、重苦しくなく、こんな本ほかにはない! 女性はもちろん、男性にもぜひ読んでほしい! とわーわー言うておりましたら、なんと著者である川上未映子さんにお会いできることに! 1児の父・ミシマと、未婚の女子・アライが、お話をうかがってきました。全3回でお届けします。 客観的な情報じゃないと、男の人って動かない ―― 本当にいろいろと、学ぶことがいっぱいありました。妊娠中、お腹のなかの赤ちゃんについて、(旦那さんが)
序盤では聞き役に回っていた川上未映子。突然、マイクをつかみ、「今日は桐野さんに、すごくお伺いしたいことがあるんです」と切り出した。 川上「最近、いわゆる純文学の作家たちが、タイムリーで事件性のある題材を書くことが増えてると思うんです。でも、その事件ではなくてはいけなかった必然性は見えてこない。いわゆる純文学作家の関心は事件に遭遇してしまった人間の内面の変化でしかないんです」 桐野 「まあ、ハードボイルドじゃないですよね」 川上 「そうなんです! だから、いろいろな事件を扱っても、<メロディは違うけれど似た歌>みたいになっちゃう。でも、桐野さんの小説はぜんぜん違う。貪欲なまでに、という言い方をしたらヘンなんだけれど、桐野さんは苦しんでいる女がいたら、そこに行ってつかんでひきずりこんで、フィクションにするでしょう。その欲望について聞きたいんです!」 3月2日に開催された桐野夏生と川上未映子のト
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く