『マザーウォーター』をレンタルDVDにて鑑賞。 ウイスキーしか出さないお店を構える女をはじめ、銭湯、喫茶店、豆腐屋などを営んでいる登場人物の日常を淡々と綴った作品。 『かもめ食堂』から端を発した「企画:霞澤花子」によるスローライフ系譜の作品群は一通り追いかけて来たが、ついにこの境地にたどり着いたか!という感じでかなり驚いた。この市場を切り開いたことで、「誰が観に来るか?」「誰のために作っているのか?」がハッキリしているので、理屈や言葉はいらなくなってしまった。もう「こういう雰囲気だけあればそれでいい」と割り切ってる感がある。 『めがね』を観た際、「『かもめ食堂』も説明を排した、とてもミニマムな作品だったけど、『めがね』はさらにそこから削ぎ落として、削ぎ落として、最小限の表現でもって、再び『かもめ食堂』をやろうとしていたので驚いた。人物の説明は一切ないどころか、説明的なセリフは一つも見つから