多数の遺骨を一緒に埋葬する「合葬墓(がっそうぼ)」を設ける自治体が全国的に増えている。兵庫県内では2016年以降、神戸や明石など4市が整備し、募集に対し予想を上回る申し込みが殺到している。少子化で先祖代々の墓を引き継ぐ子や孫がおらず、墓の管理に不安を感じる人が増えていることが背景にある。行政が家族に代わってほぼ永続的に管理し、一般的な墓と比べ費用負担も軽い。(切貫滋巨) 県内では加古川市が16年に市営墓園内に合葬墓を設け、翌17年に明石市、18年に宝塚、神戸市が相次いで整備した。ほかに三田市や芦屋市も、数年後の開設を目指している。 明石市は市営石ケ谷墓園内に合葬式墓地を整備し、17年12月に募集を開始。随時受け付けており、申し込みは年間200~300件と見込んでいたが、19年1月末までの14カ月間に計1278件が寄せられた。 生前予約を除き、実際に遺骨を納めた586件のうち、半分近くはもと