初回、ご登場いただくのは認知症訪問診療の第一人者であり、現在は「のぞみメモリークリニック」(東京都三鷹市、いまは外来のみ)の院長を務める木之下徹さんです。院長室にお邪魔すると、診察時の「正装」であるTシャツ姿で気さくに迎え入れてくださいました。さてその内容は……。「認知症はもの忘れの病気じゃない」「認知症本人の声を聞くことはこの上なく大切だが、一手法に過ぎない」。取材陣の目からウロコがポロポロこぼれるインタビューとなりました。 (聞き手・なかまぁる編集長 冨岡史穂) 冨岡 「なかまぁる」は、「認知症当事者とともにつくる」というコンセプトのウェブメディアです。そこで、「本人のための認知症医療」を大切にしている木之下先生にぜひ、初回のご登場をお願いしたいと考えました。 木之下 取材を受けるのはずいぶん久しぶりで、何を話そうかと考えていたんですよ。 「本人のための医療」ね。はっきりそう言いきりた
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