「考える人」2008年春号 特集海外の長編小説ベスト100を読んでいたら「私の海外小説ベスト10」というアンケートがあり、それに触発され自分の海外小説ベスト10を考えてみるが思えばまともに海外小説、というか翻訳ものにちゃんと触れるようになったのは20歳をすぎてからなので絶対量が足りていないのだなぁと嘆息し、回答者のコメントをみて己の不在する教養を嘆くもまあしょうもなし。でもなぁ、子供の頃はひとなみにポプラ社のルブランに夢中になり(でもドイルは駄目だった。あ、いや、『失われた世界』のような冒険ものは好きだった、なんだミステリが駄目だっただけか)、別に翻訳ものとか意識していなかったのだけど、今思うとあれは翻訳というよりかは改訳とか翻案に近かったんだろうな、そう考えると意識して読んだ、あるいは読もうとした「大人向け」の翻訳ものといえば記憶にある限りで一応こちらから扉をノックしてみたのが11歳のこ