事業仕分けが行われている東京・市ヶ谷の国立印刷局職員用体育館には25日、20歳代の大学院生ら生化学や脳科学などの研究者で作る「若い研究者の会」のメンバー8人が見学に訪れた。 「低い給与や不安定な身分で最先端の研究を支えている現状。このままでは研究を続けられなくなる」と危機感を抱いたためで、東大大学院で、たんぱく質を研究しているという谷中冴子さん(25)は「お金も時間もかかるのが科学技術の研究。効率を重視し、短い時間で結論を出すのにはなじまない」と語った。 一方、文部科学省の中川正春副大臣は25日の記者会見で、事業仕分けに対する意見公募に、1万2800件ものメールが寄せられたことを明らかにした。 科学技術予算に関する内容が多く、「目先の経済効果、費用対効果だけで事業評価すべきではない」といった声が目立つという。中川副大臣は「ノーベル賞を取られた先生方が危機感を持っている。私たちも(ノーベル賞