中小企業の従業員らが加入する協会けんぽの昨年度・平成27年度の決算は、加入する従業員の増加や賃金の上昇で保険料収入が増えるなどしたため、6年連続の黒字となる2400億円余りの黒字となりました。 一方、支出は、加入者の医療費が伸びたことなどから、前の年度より2656億円多い8兆9965億円となりました。 この結果、昨年度の収支は2453億円の黒字となりました。協会けんぽの決算が黒字となるのは6年連続です。 これについて、全国健康保険協会は「黒字にはなったものの、高齢者医療への負担金が支出の4割程度を占めていて、負担は重く、1人当たりの医療費の伸びも賃金の伸びを上回っていて、楽観できる財政運営ではない。高齢者医療への負担を軽減するため公費投入を拡充させるなどの改革が必要だ」としています。