今日は授業でルソーをやった。 先週もルソーをやったんだけど、その時の方が楽しかった。 なぜかというと、先週は『人間不平等起源論』を、今週は『社会契約論』をやったから。 俺は『起源論』の方がおもしろい。 『社会契約論』は、ごまかしばかりが目に付いてしまう。 ルソーの自然状態論はホッブズのそれと比較すると猛烈におもしろい。 ホッブズは自然状態とは万人の万人に対する闘争であると言った。 そのロジックは以下の通り。 人間は平等。「平等の権利を持つ」という意味ではなくて、みんなたいして変わらない、ドングリの背比べという意味で平等。だから、「希望の平等」が生じる。つまり、「あいつがもっているなら、俺ももっていていいはずだ」という希望の予測が生じる。これは反転して、他人への警戒となる。「俺がもっているこれを誰かが狙っているはずだ」。こうして疑心暗鬼が生まれる。疑心暗鬼を乗り越えるためには、先手必勝。何人
![『ルソー——立法者なき一般意志は存在しない』](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/fc2df2840490554a68732a2937b4dae203b9e41f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstat.profile.ameba.jp%2Fprofile_images%2F20130102%2F12%2F1a%2F63%2Fj%2Fo020002001357098117621.jpg)