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ブックマーク / kakuyomu.jp (5)

  • 1.遭遇 - 八尺様がくねくねをヌンチャク代わりにして襲ってきたぞ!(春海水亭) - カクヨム

    ◆ 物語は六年前から始まる。俺が十歳の無力なガキだった頃の話だ。 夏休み、両親の仕事の関係で俺は二歳年上の兄と共に父方の爺ちゃんの家に預けられることになった。 婆ちゃんはだいぶ昔に死んでしまったので、俺たち兄弟と爺ちゃんの三人暮らしだ。 当に田舎で何もなかったけれど、その分自然があったから俺も兄ちゃんも毎日、川に行ったり森に行ったりして結構楽しくやれてた。監視役の爺ちゃんも好きに遊ばせてくれたし、俺たちの知らない遊びを色々と教えてくれた。 「致死率十割神社だけは絶対行くなよ」 ただ、結構危ない遊びをやらせてくれる爺ちゃんでも、爺ちゃんの家から南にある神社にだけは絶対に近寄らせようとしなかった。 「妖怪がおるでな」 爺ちゃんは真剣な口ぶりでそう言う。 「どんな妖怪?」 兄ちゃんが尋ねる。 「八尺様っちゅう……でかい妖怪と、くねくねっちゅう妖怪や……八尺様はとにかくあかんやつや。見つかったら

    1.遭遇 - 八尺様がくねくねをヌンチャク代わりにして襲ってきたぞ!(春海水亭) - カクヨム
    me69bo32
    me69bo32 2023/08/07
  • 近畿地方のある場所について(背筋) - カクヨム

    この作品を一言で言うと、「独特の語り口で繰り広げられるオカルト作品」。近畿地方のある場所に関するオカルト話が、ある時は雑誌の記事の形で、ある時はネットの掲示板の形で、ある時は取材の形で、手を替え品を替え、次々に語られていく。結局、近畿地方のある場所がどこなのかは分からないし。何者が、不可思議な出来事を起こしていたのかも語られることはない。しかし、独特の語り口で語られたオカルト話を読んだ後には、異様な独特のストーリーの作品を読んでしまったという奇妙な充足感が生まれる。こういう作品も掲載されるなんて、カクヨムの作品の幅は広いな。

    近畿地方のある場所について(背筋) - カクヨム
    me69bo32
    me69bo32 2023/03/26
  • 氷蝦蟇の繁殖 - 氷の筋肉(真名千) - カクヨム

    衛星Tの湖で発見された「氷塊生物」は、這い進む様子がジャンプしない時のカエルのようだという理由で氷蝦蟇(こおりがま)(ice-frog)とミッション関係者の間でアダ名がつけられた。 一度は着陸機(ランダー)に興味を示し、べようとした氷蝦蟇であったが、強度の高い着陸機をべることに失敗し、着陸機が長期間観察を続けているうちに興味を失って――いかなかった。彼らは代わる代わる着陸機をべようとしては吐き出す活動を愚直に続けているのであった。 まるでピンポンダッシュだ。高度な学習能力はないのかもしれない。 しかし、氷蝦蟇が二次元生物だと見抜いた研究者には異論があった。彼らが求めているものは物質としての着陸機ではなく、着陸機が原子力電池から発散する「熱」なのではないか?つまり氷蝦蟇はべるのに失敗したように見えて、求める熱をべている可能性がある。 その生理機能は謎だらけだったが氷蝦蟇が当に生物

    氷蝦蟇の繁殖 - 氷の筋肉(真名千) - カクヨム
    me69bo32
    me69bo32 2023/03/15
    うむ。氷蝦蟇の腕が〜の所、想像で補完できなくていまいち情景が浮かばない…。内容はわくわくしました。
  • 氷の筋肉 - 氷の筋肉(真名千) - カクヨム

    何度かの中止を経て軌道機(オービター)から分離した着陸機(ランダー)は極寒の衛星Tへの着地に成功した。着陸地点は液体メタンで出来た大きな湖の浅瀬で幸い機械は壊れなかった。 メタンの湖に氷塊がまばらに存在する(浮かんではおらず着底している)光景に制御室の人々は感動のため息をもらした。着陸機に移動能力はないから、ここから定期的に周囲の環境を観測するのだ。 一番大きな変化を見せてくれることが期待されたのは気象であった。実際にメタンの雨を降らせる雲がオレンジの空を流れていく。 数日してカメラの担当者は空以外にも動くものがあることに気づいた。 「だんだんと氷塊が近づいてきている?」 毎日の写真を確認すると視界にあるいくつかの氷塊が着陸機の方に少しずつ動いて来ていた。 「液体メタンの流れに乗っているのか?」 「そのような流れは確認されていません」 「デスヴァレーの石のように風を受けて動いている可能性は

    氷の筋肉 - 氷の筋肉(真名千) - カクヨム
    me69bo32
    me69bo32 2023/03/13
    面白い。続きは書かないほうが良さそうな内容だけど、別視点とかのはあると嬉しいなぁ……/PVが伸びないとのことなのでサイトからもう一回読みます!
  • 犯罪者には田中が多い - 犯罪者には田中が多い(柞刈湯葉) - カクヨム

    「田中はやめたほうがいいです」 編集のO田川氏は開口一番にそう言った。都内某所の喫茶店で「魔法少女探偵アガサちゃん」の次話ネームを見せていた時だった。 「月刊少年ボウイ」のO田川氏はもう5年も僕の漫画を担当していて、それなりの信頼関係ができている。社交辞令的な褒め言葉は省いて単刀直入に打ち合わせを進めよう、というのが暗黙の了解だ。最近はネームを見せる前からO田川氏が不満を言いそうな点が予想できてしまうので、何を言われても大したダメージはない。だが、今回は一瞬コメントの意味がわからなかった。 「は? 田中?」 「この容疑者の女性、ホラ、田中久美恵さんって書いてるですか。名前、変えたほうがいいです」 「……ああ、それですね」 「魔法少女探偵アガサちゃん」は、コミカルな女子中学生が魔法で事件を解決するミステリ漫画。今回は温泉回だ。露天風呂で宿泊客の遺体が発見され、警察は火山ガスによる事故だと判断

    犯罪者には田中が多い - 犯罪者には田中が多い(柞刈湯葉) - カクヨム
    me69bo32
    me69bo32 2019/11/30
    おもしろい…!すごいなぁ。
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