「海外事情」に寄稿した文章です。許可を得てこちらに転載します(初稿)。書いたのは昨年12月なのでデータはやや古くなりましたが、「総括」なので、内容は特に問題ないと思います。御覧ください。 緒言 日本の新型コロナ対策を「総括」、すなわち総合的なパースペクティブからまとめようとしたものが過去に2つ存在する。一つは、書籍になった「新型コロナ対応/民間臨時調査会 調査・検証報告書」[1]であり、もう一つは、政府が招聘した新型コロナウイルス感染対応に関する有識者会議が出した「新型コロナウイルス感染症へのこれまでの取組を踏まえた次の感染症危機に向けた中長期的な課題について」[2]である。 しかし、前者はどちらかというと「証言集」に近く、やや厳しい言い方をすれば、「個人の感想」集であり、属人的なものだった。データ解析、ファクトの解析には乏しかった。後者については政府に依頼されて役人が突貫工事でまとめたも
傷のゴールデンタイムは6〜8時間 連休明けのクリニックは例によって大混雑! 再来が多いばかりでなく新患も30名を越え、ほぼ限界値でした。 そうした骨折や外傷の新患患者の中に、造園業に従事する若い男性がいました。 受傷は2日前、汚染したガラスで怪我し直ぐに基幹病院にむかったのですが、そこは連休中の救急外来。 もの凄い数の患者と待ち時間の長さに業を煮やし、途中で『酒でも飲もう!』と家に帰られたそうです。 受傷後2日の汚染創は立派に感染創となっていました。 『これはこのままでは縫えません』 『え?駄目ですか!』 『傷の状態が悪いので、綺麗に郭清して縫いましょうね』 傷にも旬があります。 一般にはゴールデンタイムと言われ、受傷後6−8時間とされています。 この時期だと1次縫合し、閉鎖することが可能です。 逆にこの時間を過ぎていると感染創として扱います。 感染創の場合は、少し時間をおいて感染が落ち着
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