ブックマーク / univ-journal.jp (3)

  • 日本人の身長の遺伝的特徴を解明、高身長は不利だった可能性

    理化学研究所と東京大学の共同研究グループは、日人約19万人のゲノム解析を行い、身長に関わる573の遺伝的変異を同定した。日人の身長の違いに関わる遺伝的・生物学的な特徴の理解に役立つものと期待される。 今回、共同研究グループは、これまで多因子形質のゲノム解析で評価が難しかった、日人の頻度の低い遺伝的変異を精度良く評価できるように、遺伝統計学的手法である「全ゲノムインピュテーション(全ゲノム予測)」用の参照配列を新たに作成した。この参照配列を用いて、日人約19万人の身長に関わる遺伝的要因をGWASにより調べた結果、573の遺伝的変異を同定し、身長に影響する二つの遺伝子も新たに特定した。 さらに、低頻度の遺伝的変異は身長を高くさせる傾向にあることを明らかした。これは、身長を高くする遺伝的変異が日人集団では自然淘汰を受けていたことを示唆する結果で、欧米人で検証された結果と真逆であり、高身

    日本人の身長の遺伝的特徴を解明、高身長は不利だった可能性
  • 全ゲノム解析で日本人の遺伝的起源と特徴を解読

    理化学研究所、静岡県立大学、東京大学の研究で、大規模な日人の全ゲノムシーケンスから日人集団の遺伝的構造などが明らかとなった。 これらの結果は、日人の祖先に関わる縄文系、関西系、東北系の三つの源流の起源を示唆し、「縄文人の祖先集団、北東アジアの祖先集団、東アジアの祖先集団の三集団の混血により日人が形成された」という三重構造モデルを支持するものである。 次に、現生人類(ホモ・サピエンス)の最も近縁とされる古代型人類ネアンデルタール人やデニソワ人から受け継がれた遺伝子領域を調べた。ネアンデルタール人由来の領域が日人集団における2型糖尿病、冠状動脈疾患、安定狭心症、アトピー性皮膚炎、グレーブス病、前立腺がん、関節リウマチなどの病気と関連すること、デニソワ人由来の領域も2型糖尿病と関連することを見出した。 最後に、日人の遺伝子において進化的選択を受けた可能性のあるゲノム領域を特定したとこ

    全ゲノム解析で日本人の遺伝的起源と特徴を解読
  • 世界初、大麻の成分が脳の神経回路を破綻させることを証明 大阪大学

    大阪大学大学院医学系研究科・木村文隆准教授らの研究グループは、大脳皮質の神経回路形成に複数のメカニズムが関与することを解明した。同時に大麻の有効成分カンナビノイドに類似した物質が不要なシナプスを整理すること、大麻の摂取により来必要なシナプスまで刈り込まれ、神経回路が破壊されることを世界で初めて発見。米国科学誌「Journal of Neuroscience」に発表した。 同研究グループは、大脳皮質の他の部位では、シナプス前後の細胞の発火順序によりシナプスの強度が決定される「STDP」と呼ばれるルールがあること、回路形成中のある段階でこのルールが突然変化することを発見していた。そのため今回、視床と大脳皮質のシナプスでも同じようにルールが変わる可能性に着目し、検討を行った。 その結果、視床―皮質の投射ができる際に、最初にシナプス前後の活動によりシナプスが強化され、広い範囲に投射が伸びてから、

    世界初、大麻の成分が脳の神経回路を破綻させることを証明 大阪大学
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