鳥栖市出身のサウンドデザイナー・日山豪さん(39)は、 論理と感覚という2種類の思考を行き来することで、 音の新たな可能性を探る表現にたどり着いた。 学生時代にテクノミュージックで欧州のレーベルからデビュー。 現在は音で商品や空間の価値を高める「サウンドブランディング」も手がける。 その独自の世界に迫った。 音を「設計」する 県立博物館で開催中の「すごいぞ! ボクの土木展」に、日山さんが関わった空間芸術作品「clubDOBOKU」が展示されている。照明と連動するクラブミュージックを、来場者が独自に作る体験型の展示だ。 日山さんが手がけたのは音の素材提供。数カ月かけて集めた土木関係の効果音は約300種類に上る。ただし音源を提供すれば終わり、ではない。 「音は、空間の目的に合わせた設計をしなければフィットしない」と日山さんは持論を語る。他の展示を邪魔しないか、来場者はどこから入ってくるか、来場