九州国立博物館「大宰府学研究」事業・特別史跡「大野城跡」史跡指定90年記念シンポジウム 大宰府四王院 ― 「西の都」に築かれた鎮護国家思想の寺 ― 2022年9月3日に九州国立博物館ミュージアムホールにおいて開催されたシンポジウムの当日資料集です。無料で閲覧・ダウンロードできます。 <シンポジウム概要> 大宰府政庁の背後にそびえる四王寺山には、古代山城として名高い特別史跡「大野城跡」があり、古代大宰府を軍事的に防衛していました。その実態については、福岡県及び九州歴史資料館、太宰府市、大野城市、宇美町による長年の発掘調査によって、古代山城としての構造など、その一端が明らかとなっています。 大野城跡は奈良~平安時代以降、徐々に軍事的役割を弱める一方で、それにとって代わるように鎮護国家思想によって四王院(四天王寺)が創建されました。さらにその後も四王寺山には、原山無量寺などの寺院、岩屋城などの中