石炭は掘り出すと消費地まで運ばなければ使うことができません。石炭採掘の技術が向上し、石炭の採掘量が上がると、石炭輸送は初期の川ひらた輸送から鉄道輸送へと転換し、短時間に多くの石炭を運ぶことができるようになりました。石炭の採掘量が増えても、石炭輸送がうまく機能しなければ、流通量を増やすことはできません。そこで、石炭産業発展の一翼を担った石炭の輸送、「石炭を運ぶ」ことに着目した展覧会を開催します。石炭が採掘されるところから、どのような過程を経て、消費地まで運ばれていくのか。輸送という観点から筑豊の発展ついてより理解を深めていただければ幸いです。 ※石炭の輸送は坑内、坑外、人力、機械化、軌道敷設の変遷など、テーマが多岐にわたるため、春季は人力の坑内運搬と川ひらた輸送に焦点をあてた企画展となります。 鉄道輸送関連は秋の企画展でご紹介する予定です。