はじめに 2019年の短編漫画で『グッド・バイ・プロミネンス』がスゴイよかったです。第1話でこの作品にほれてしまいました。いいな、これ! ときに激しく、ときにさみしく、ある時は孤独で、ある時は親密に。 生きるうえでの大変さというのは、いろいろと姿を変えていきます。この『グッド・バイ・プロミネンス』のキーワードのひとつは”失恋”なんだろうけど、それだけじゃない。困難さや、失ったところから新しいステップを踏み出す物語です。 ひの宙子先生はデビュー作とのことですが、ホント天才です。 オムニバス形式で多くの登場人物たちがそれぞれに悩みを抱え、現実との折り合いに苦労しています。生きていることとは、常になにかを失うことでもあります。その先にある小さな希望が見えてくるような作品です。 『グッド・バイ・プロミネンス』は短編集として、ものすごいいい作品です。 お話が深いし、心に染み入るものがあります。繰り返