20代30代を取材していると、世代内格差が広がっていることを感じる。正社員か非正規社員かによって当然所得の差が生まれ、所得の差は「生活の差」「生活の質への意識の差」につながっている。一方、正社員も長時間労働など職場の状況によって、食に気遣う余裕もなくなり、睡眠不足が蓄積している。これは自分だけの責任だろうか。 2016年に放映されたNHKスペシャルの内容を元にした新書「健康格差 あなたの寿命は社会が決める」が発売された。Business Insider Japanでは 「健康格差」という現実をより多くの、特に若い世代に知って欲しいと、第5章を無料で公開する。 健康は極めて個人的な事情である。だからこそ、健康管理=自己責任と捉えられがちだが、本当にそうだろうか。この章ではその問題を問いかけている。 ※以下からは「健康格差」の第5章を原則、原文ママとして公開する。本文太字はBusiness I