導入部 2022年5月。大手電機メーカー<アーガス>によりヘッドギア型の機械、ナーヴギアを通した拡張現実の実現に成功した。ナーヴギアによる《仮想現実空間(VR)》への接続を《完全(フル)ダイブ》と表現した。完全と言えるほど、それは現実との隔離を実現したものだった。最初期には知恵ゲーム等のぱっとしないタイトルばかり発売されたが、剣のみの世界で100層の浮遊城の攻略を目標とする《ソードアート・オンライン》が発売、βテストを経て、初期出荷の1万本は当日即完売、1万人のプレイヤーは満を持して剣とファンタジーの世界へを《ダイブ》をした。しかし、開発者茅場晶彦(かやば あきひこ)からゲーム内にて「ゲームでの死はナーヴギアにより脳を焼かれ現実の死へと繋がる」とデスゲームの宣言、ログアウト不可能とされた。恐慌するプレイヤー達は《アバター》も解かれ、現実の姿のまま、このデスゲームへと挑むこととなった。 二年