海外発の自動運転試験ニュースは頻繁に入ってくるものの、我が国の情報を探すとほとんど無い。現在国内で本格的な自動運転の実証試験を行っている久米島の状況を見ると、あまり順調と言えないようだ。ちなみに実証試験の場所になっているのは、沖縄の離島である久米島の隣にある『奥武島』(橋が架かっている)。 ここで日本版GPSと言うべき準天頂衛星(日本の上空にある静止衛星を使ったGPSより精密なナビシステム)を使い、数百mという極めて小規模な完全自動運転の開発を2014年4月から開始した。順調でないだろうと書いたのは、その後の情報が全く出てこないためである。地元の人でも撮影禁止なのだという。 宇宙開発研究機構(JAXA)にNEC、デンソーといった日本の頭脳が集まりながら、歩行者や混交交通の無いわずか数百mの区間を低い速度で自動運転させることさえ難しいということである。順調に開発できていれば取材も受けてくれる